2013年9月20日金曜日

Shrimp and Salmon Cruise!

群島を巡るディナークルーズ







今回はたくさんの群島が点在する西海岸沿いの美しい街
Göteborg”(ヨーテボリ)ならではのディナークルーズをご紹介します。


という名の、このクルーズでは海の幸のブッフェを堪能しながら
ヨーテボリの南方に位置する群島 - Styrsö・Donsö島Brännö島などの
3時間程で周遊できるコースです。



2013.0911引用



南の群島では、9月から5月の間の夏以外の時期は4500人程の人口ですが、
サマーシーズンには休暇や別荘を訪れる人や観光々で、島の人口は2倍になります。

夏の時期に合わせて、島では音楽やダンスを楽しむイベントや夏限定のカフェが
オープンしたりと、沢山の人々で賑わいます。港では海水浴やフィッシングを楽しむ人の姿、
マリンクルーズで島を訪れるスウェーデンの人達のボートがたくさん停泊しています。

島の一部では、自然保護の為、自家用車の走行が規制されているので、
自転車やスクーターまたは、電気自動車が島での移動手段です。




2013.09.11,引用


そんな島々を囲む海を周遊するクルーズは人気で、
船内はクラシックな内装でまとまっていて、落ち着いた印象です。

価格は545 SEK(スウェーデンクローナ) 日本円で約8000円。
3時間のクルーズ・ビュッフェ・ウェルカムドリンク等が含まれています。

詳しい内容はStrömmaのホームページ(英語・スウェーデン語)はこちらから







クルーズの出発はヨーテボリの中央駅からほど近い
”Lilla bommen"駅(リラ・ボッメン駅)にあります。

船着場には、たくさんの大型船が停泊していて、港町ならではの雰囲気が漂います。





こちらは、メインのブッフェの写真。

このディナークルーズの一番嬉しいところは、景色だけではなく
海の素材を使った本格的な料理を頂けることです。







サーモンの燻製や、エビと卵のオードブルなど






新鮮なスウェーデン産のボイルされた海老。
甘みがあって、濃厚な味わいです。

スウェーデンでは、海老がたくさん盛られたオープンサンドウィッチは人気のカフェメニューで
よく見かけますが、シンプルに茹でた海老を手で剥いて食べるのも一般的です。

海老の殻でお皿が一杯になるまで、海老の味を堪能しました。









ムール貝やニシンの酢漬け、焼きたての様々な種類のパンなど
写真で紹介できなかったメニューもたくさん。




窓から見える海の景色も、北欧の夏ならではの青い空に
キラキラと輝く日差しが美しいです。







スウェーデンのひとたちの赤く塗られたサマーハウスが建ち並ぶ
かわいらしい小さな島々を巡ります。






3時間のクルーズの終盤に近づくと、時刻は21時を回る頃。

スカンジナビアの夏の夜は22時頃まで日が沈まない事もめずらしくありません。
少しづつ日が落ちていく中、海や空の色の変化を眺めるのも感動的です。


船のデッキでは熟年夫婦やカップルがロマンティックな時間を過ごしていました。

みなさんも是非、ヨーテボリの海と美しい群島のディナークルーズを一度
体験してみてはいかがでしょうか?








Sommarhus i Stockholm

ストックホルムの夏の夢








スウェーデン人の贅沢な夏の過ごし方と言えば、
自然の中で家族や友人たちと、ゆったりと長めの休暇を別荘で過ごす事だと思います。

日本人の私にとっては、森の中で静かに自然と共存するように暮らしている
スウェーデンの人々は、まるで「森の人」というような神秘的な感覚さえ覚えることがあります。





自然を大切にするスウェーデンで使われている木製の伝統的なフェンス。

スウェーデン語でGärdesgård(ヤーシュゴード )と呼ばれるこのフェンスは郊外の住宅などで、
今も積極的に使われています。全て自然の材料を使用するのが特徴で、西洋ネズの木や、
モミの木に似た針葉樹などを原料として作られています。

もともとは、放牧されていた家畜から農作物を守るために作られ始めました。
スウェーデンで一番古いGärdesgårdは、Leksand(レクサンド)地方で見つかった
1000年以上も前の物が最古だと言われています。


Gärdesgårdのフェンスの美しいフォルムは自然の中に調和し、
大変長持ちするという機能性もあって、今日まで本当に長い間、作られ続けているんですね。






今回はストックホルムの北に位置する群島のひとつ
Blidö(ブリード島)にある知人のサマーハウスついて紹介します。

日差しが降り注ぐ良い気候に恵まれているこの島は
「太陽の島」とも呼ばれるようになりました。

住人の多くは普段はストックホルムに在住している人達で、別荘を所有している方が
休暇で利用する事がほとんどだそうです。

日常の仕事や生活のほとんどを過ごすストックホルムから車で1時間程走っただけで、
豊かな自然の中で過ごせるのは本当に羨ましい環境です。





地図で確認すると、Blidöはストックホルムから東北に位置する群島の
ひとつだと分かりますね。





こちらの個人のお宅を訪問するのは、今回で3度目になりますが、
入り口に咲く香りの良い花が久しぶりの
訪問を優しく出迎えてくれたように感じられました。






1800年代に建てられたというこのお宅は、修繕を何度も何度も
繰り返しながら、大切に守られてきました。

伝統的な装飾が美しい外観は時を重ねてきた分だけ
風格の漂う、落ち着いた佇まいです。






入り口を入ってまず見えるのは、明るい光がたっぷりと差し込むサンルーム。
赤いストライプの生地が目を惹く、かわいらしいソファに、ゼラニュームの花の鮮やかな赤い色が
白く塗られた壁の明るい空間の中で引き立て合っています。





リビングも太陽の光がたくさん差し込む明るい空間。









スウェーデンのアンティークの家具や装飾品で揃えられた室内。






日本人にも興味深い、スウェーデンの古い道具や耕具なども飾られています。








古いタイル張りのストーブ。
ひとつひとつのタイルの装飾も、繊細なデザインが施されています。






キッチンは機能的にリフォームされていて、電気の調理台と古いオーブンが付いています。
古い薪をくべて火をおこすオーブンの姿を残したまま、現代の生活に合わせて
使いやすくリフォームされています。

写真の古いオーブンの上に載っているのは、シナモンブレッドを温めているところ。

こうしたリフォームからも、伝統的な習慣や古いものを大切にする配慮が感じられます。






スウェーデンの伝統的な薄いパン(Tunbröd)が
キッチン上部にわたっているポールから下げられています。

今はインテリアとして、使われていますが、昔はこうしてネズミに
かじられてしまうのを防ぐために上から吊るしていたそうです。




二階にあがると、応接室があります。
スウェーデンらしい少しグレーがかった、ブルーグリーンに塗られた壁に、
エンジ色の家具がノスタルジックな雰囲気を感じさせる空間です。






かわいらしい木製の人形が天井から飾られていました。
(スウェーデンの有名な物語:「ニルスのふしぎな旅」がモチーフですね。)







外の庭には、赤いかわいらしい小さな小屋があって、そこで食事を作ったり、
寝泊りもできるようになっています。なんとこの小屋は1600年代に建てられたものだそうです。

1700年代にスウェーデンがロシアから攻め込まれた時に、
運よく戦火の中でも、無事に残った貴重な建物だそうです。






湖や海に近いストックホルムの美しい島での生活を体験し、
スウェーデンの人々の自然と伝統を大切に生きる
ライフスタイルに学ぶところがたくさんありました。

静かな森の中で、ベリーを摘んだり、キノコを採ったりと
自然の享受を受けながら、ひとりひとりが自然を汚さない配慮を忘れず
自然と共存しているように見えました。

森の中で過ごす時間は、誰もが貴重な贅沢な時間だと感じる事でしょう。




Blidöまでのアクセス

ボート - ストックホルム、グランドホテル前のStrömkajenから出ている
Waxholmsbolaget(ワックスホルムスボラーゲット)のボートで。
所要時間、詳細はこちらから

バス - Norrtälje駅よりバス(SL-buss 634)に乗ってBlidöまで
Norrtälje駅まではストックホルムからバス(Stocklolm 676)で。
詳細は、こちらから